身障者ブロガー★ヒゲカズラです。
プロフィールに表示している上記の画像…可愛いのか気持ち悪いのか分かりませんが、ヒゲを生やしたウツボカズラをイメージしているので、まあヒゲカズラという名前には合ってるかなーと思っています。
で、この画像。
生成AIであるMicrosoft Copilotに描いてもらった画像なんです。
Microsoft Copilotって?
『Microsoft Copilot』は、MicrosoftとOpenAIが協力して提供している生成AIアシスタントで、OpenAIが開発した大規模言語モデルのGPT-4を使用し、プログラミングコードを理解して生成するCodexや、テキスト入力から画像を生成するDALL・Eも搭載しており、個人的には無料版でこんなに機能てんこ盛りでいいの!?ってくらいの性能です。
なにしろ画像生成AIであるDALL・E(ダリ)は、開発元のOpenAIの提供するChatGPTでは有料版でしか利用できず、無料で利用できるのはCopilotのみなんです。
これだけでも使う価値ありです。
2024年2月29日時点ではWeb版のCopilotが『bing.com』または『copilot.microsoft.com』から、Windows10はシステム要件はあるもののプレビュー版のCopilot in Windowsが、Windows11もプレビュー版で使用できます。
ブラウザはMicrosoft Edge以外にもGoogle Chrome、Apple Safariで使用可能ですが、Microsoftアカウントが必要になります。
Windows11はタスクバー中央付近、Windows10はタスクバー右端にCopilotアイコンが表示されます。
僕のPCはWindows10なので右端に、かつプレビュー版を表す『PRE』って小さく表示されてます。
このアイコンをクリックするか、Windowsキー+CキーでCopilot in Windowsが呼び出せます。
呼び出したら、あとはCopilotに2000文字以内に指示すれば文章や画像を生成してくれます。
生成された画像の著作権はどうなる?
プロフィール画像を生成するにあたって一番気になるのがこれ。
画像生成したはいいけど、ブログで使ったらMicrosoftに訴えられましたとか、たまったもんじゃありません。
というわけで、Copilotの使用条件をチェックしてみました。
コンテンツの所有権。Microsoft は、お客様が本オンライン サービスに提供、投稿、入力、送信した、または本オンライン サービスから受信した、プロンプト、作成物、カスタマイズ品、指示、またはその他すべてのコンテンツ (フィードバックや提案を含む) の所有権を主張しません。ただし、お客様は、オンライン サービスを使用し、コンテンツを投稿、アップロード、入力、提供、または送信することにより、Microsoft、その関連会社、および第三者パートナーに対し、その事業 (すべての Microsoft サービスを含むがそれらに限定されない) の運営に関連して、プロンプト、作成物、カスタマイズ品 (GPT を含む)、および関連コンテンツを使用する許可を与えるものとします。これには、お客様が提供するプロンプト、作成物、およびその他のコンテンツを複写、配布、送信、公に展示、公に上映、複製、編集、翻訳・翻案、フォーマットを変更するライセンス権、およびこれらの権利をオンライン サービスのサプライヤーにサブライセンスする権利が含まれますが、これらに限定されません。本オンライン サービスを使用することは、本オンライン サービスを構成またはサポートする、基になるテクノロジ、知的財産権、またはその他のデータの所有権をお客様に付与することにはなりません。
使用条件を読む限り、Microsoftから所有権の主張はされなさそうですね。
ただ…分かりづらい!
せっかくなのでCopilotに簡単に説明してもらいましょう。
Microsoft がお客様が提供したコンテンツ(プロンプト、作成物、カスタマイズ品など)の所有権を主張しないことを述べています。ただし、お客様は Microsoft とその関連会社、第三者パートナーに対して、Microsoft サービスの運営に関連して、お客様のコンテンツを使用する許可を与えています。これには、コンテンツの複製、配布、編集、翻訳などの権利が含まれます。ただし、Microsoft の基になるテクノロジや知的財産権の所有権はお客様に移転しません 。
所有権は主張しないけど、コンテンツを他で使用するかもよって事ね。
とりあえずブログで使う分には問題なさそうですね。
Microsoftに関しては。
ってのも、Copilotが作成する画像が完全オリジナルならいいんですが、ウェブ上の様々な画像の組み合わせ、下手をすると丸パクリの可能性もあるので作成画像が安全だとはこの時点で言い切れません。
ひとまず画像を作成して、出来上がった画像が他の画像の著作権を侵してないか確認する必要がありますね。
Copilotにプロフィール画像を作ってもらおう!
早速Copilotに画像を作ってもらいましょう。
まずは『ヒゲの生えたウツボカズラのイラストを描いて』と指示してみます。
うん。ヒゲ生えたウツボね。俺が頼んだのウツボカズラね。
ウツボカズラだと認識しにくいのかな…。
ウツボカズラは英語だとネペンテスなので、次は『ヒゲの生えたネペンテスのイラストを描いて』と指示してみます。
キモっ!!
もはや生えてるのがヒゲじゃなくて触覚だよ!!
じゃあ、次は『ヒゲの生えた可愛いネペンテスのイラストを描いて』と指示してみます。
うーん………。
なんだろうな…。可愛くはなったんだけどウツボカズラ感が全然ないんだよなあ…。
イメージしている画像を作ってもらうのはなかなか難しいですね。
次は『可愛くデフォルメされたヒゲの生えたネペンテスのイラストを描いて』と指示してみますかね。
…うぉい?
可愛いか?これ可愛いか??
てんとう虫なんだよ。指示してないぞ?可愛い要素として取り入れたの?
しかもさ。左下のてんとう虫、溶けかけてない…?
誰がキモくしろって指示したんだよ。
俺、どうやってプロフィール画像作り出したんだっけ………。
『ヒゲの生えたネペンテスを可愛くデフォルメしてイラストを描いて』
どうゆうこと???
なんだこのアスキーアート?
やる気なくしやがったな!
ここから何度か言葉を変えて指示出しましたが
こいつしか出てきません。
なんでだよ!チクショー!!
この後、会話のスタイルを変えたり、Copilotを立ち上げ直して、しつこく『可愛くデフォルメされたヒゲの生えたネペンテスのイラストを描いて』と入れ続けたところ…。
イラストのスタイルがガラリと変わりました。
『より創造的に』で描いてもらうと…。
結構可愛い感じになってきましたね。
『よりバランスよく』で描いてもらうと…。
バランスいいか…?
ま…ほんのり可愛くはなったかな…?
『より厳密に』で描いてもらうと…。
ほう。これが可愛いと?
と、いった感じで会話のスタイルもポイントですし、うまくいかない時は立ち上げ直す事でイラストの雰囲気が変わることも分かりました。
入力するプロンプトが重要ですが、簡単なプロンプトだと運の要素も強そうですね。
僕のプロフィール画像は奇跡的に生まれたものだったようです。
作成した画像に酷似した画像が存在しないか?
やっと出来上がったプロフィール画像ですが、著作権侵害を避けるため、ウェブ上に酷似した画像がないかチェックします。
簡単に著作権と書いてしまっていますが、著作権法の第2条第1項第1号で『著作物:思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。』とあり、そもそも生成AIには思想も感情もない為、作成されるイラストは著作物に当たらず著作権は存在しない事になるんです。
しかし、あくまでも日本の法律上の話であり、世界中のデータを参照して酷似した画像を生成していた場合、日本の法律は適用されないので念の為チェックを行うんですね。
特に訴訟大国アメリカあたりの画像をパクっていた日にはケツの毛までむしり取られる可能性もありますからね…。
しかし、このパクるという概念もまた難しく…。
今度は翻案権という権利の話になりますが、『既存の著作物に依拠し、かつ、その表現上の本質的な特徴の同一性を維持しつつ、具体的な表現形式を変更して新たな著作物を創作する行為である』と解され、要するに『既存の著作物を基にして新しい著作物を創作する事。』つまりパクリという事です。
既存の著作物の作成者に許可を得ていれば適用されませんが、それ以外は翻案権侵害に当たる可能性があるという事ですね。
ただし既存の著作物を基にせず、偶然酷似してしまった場合は当然適用されませんが、生成AIの著作物で証明する事は不可能でしょう。
結局は念には念を入れた方が安全だという事ですね。
と、いう事で指定の画像から似ている画像を探せるサイトで片っ端から調べてみます。
画像検索したのはImageSearchというサイトです。
検索結果はこんな感じ。
結果をぼかしていますが、微妙に似てるっぽいものはいるものの、酷似しているイラストは見当たりませんでした。
まあ、ヒゲ生やした可愛いウツボカズラなんて気持ち悪いもの普通の方は考えないと思われ。
これで完璧!とは言えないものの、著作権侵害はしていないだろうと判断できる水準まではチェックをしたと思います。
自分でイラスト描ければ、こんなに苦労しないんですけどね。
脊髄炎のおかげで、右手の握力8kg、左手の握力12kgでペンもうまく持てず、字もろくに書けないんです。
もともと絵には自信あったんだけどなー。
今後、生成AIを使って画像を作成しようと考えている方の参考になれば幸いです。
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